ピアレビュー

レビューの時間を有効活用したい、という動機から読んでみました。というのも、レビューの時間はなかなか効果的に時間を使えていないと感じるからです。

正しいレビューの仕方を知ることがその一番の近道だと考えたのですが、読み進めていくうちに、レビューの意義は多様な側面(品質保持の他に、情報伝達、教育、意識統一等)があって、実施意義を品質保持のみをターゲットとした場合のROIという切り口だけでは捉えきれないと考えるようになりました。

まずはレビューの時間を意識的に捉え、時間当たりの成果をより多く出せるようなプラクティスを身に付けていきたいと思います。

  • 手戻りは総開発工数の40〜60%を占める
  • ROIは、データが十分蓄積されて自分自身のROIが示せるようになるまでは、ある程度信じるしかない
  • 欠陥修正のコストは増幅効果があるため、最大のレバレッジ効果が得られるのは、初期フェーズのプロジェクト成果物のレビュー
  • 「今、時間が無いと言うなら、いつ再び時間があるのだろうか?」
  • レビューをプロジェクトのスケジュールもしくはWBSに組み込むようにする
  • 成果物全てをインスペクションするのは無理なので、最も効果の出そうなところにインスペクションのリソースを振り分ける
  • 作業成果物が大きくて全体を調べることができない場合、あるいは時間が限られている場合は「選択的サンプリング」が妥当である
  • ミーティング中に欠陥をどうやって修正するかを決めるのに、約1分以上かけてはいけない
ピアレビュー―高品質ソフトウェア開発のためにピアレビュー―高品質ソフトウェア開発のために
Karl E.Wiegers

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