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正直、あまりタイトルには惹かれなかったのですが、思ったよりも面白かったです。
ソフトウエア開発についての本なのですが、技よりも工程や品質にフォーカスしており、十分な品質を持つソフトウエア開発を行う為のエンジニアリング、さらにプロセスや組織だけでなく資格・免許といった仕組みまで提唱されています。
記述されていることはソフトウエア開発を行っていれば一度は聞いたことがあるようなことなのですが、日々開発をしているとどうしてもこういった部分に意識が向かなくなってしまうので、こういう本を読み返すのも大事。
- 「作ってから直す」開発方式は、どんな分野のプログラムでも、ごく小規模のプロジェクトでない限り、効率は上がらない
- プロとしてのソフトウエア開発は「エンジニアリング」であるべき
- ソフトウエア・エンジニアリングを適用すれば、バグを作り込まなくなるし、バグが潜り込んでも、早く、簡単に見つけて修正できる
- エンジニアリグの欠乏こそが、美的可能性を制約する
- ソフトウエアをエンジニアリングの専門分野として扱うことは、ソフトウエア開発を真のプロのレベルに引き上げる、効果的な方法である
- 再利用可能なプロジェクトの成果物の一部
- アーキテクチャそのものと、ソフトウエアの開発手順
- デザイン・パターン
- 要求定義そのものと、そのエンジニアリング手段
- ユーザ・インターフェース要素と、その設計手段
- 見積もり値そのものと、見積もり手段
- 計画するためのデータ、プロジェクト計画、および設計手順
- テスト計画、テスト・ケース、テスト・データ、およびテスト手順
- 技術的レビューの手順
- ソース・コード、システム構築手順、およびシステム統合手順
- ソフトウエア構成管理手順
- プロジェクト完了報告、およびプロジェクト・レビュー手順
- 組織の構造、チームの構造、および管理手順
- プロジェクト成果物の目標
- バグの数を最小にする
- 顧客満足度を最大にする
- レスポンス・タイムを最小にする
- プログラムの保守性を上げる
- プログラムの拡張性を上げる
- システムの堅牢性を上げる
- プロジェクトの目標
- 工程の短縮
- 出荷日程の予測精度向上
- 低コスト
- プロジェクト人員数の最小化
- 開発途中での仕様変更に対応できる柔軟性
ソフトウエア開発プロフェッショナル | |
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